
「未来が見えることが、何よりも怖かった。」
これは、田舎の消防士として働いていた23歳の僕が、当時の日記に書き殴っていた本音です。
公務員は安定しています。上司の姿を見れば、自分の数十年後の未来は大体想像がつきます。年功序列で役職が上がり、家庭を持ち、ファミリーカーとマイホームをローンで買って、平穏に暮らしていく。
一般的に見れば、それは「正解」の人生かもしれません。
しかし、当時の僕は「この決まりきった物語の先に、笑っている自分」をどうしても想像することができませんでした。
「このまま、自分の感情を押し殺して生きていくのか?」
その不安を打ち消すために、僕は必死でノートを広げ、自分と対話しました。結果、僕は「公務員の安定」を捨て、今は自分の腕一本で勝負する職人の世界で、心からの納得感を持って過ごせています。
この記事では、かつての僕と同じように「レールに乗った未来」に違和感を抱いているあなたへ、僕が独りで導き出した『自分軸』を見つけるための3ステップを具体的に共有します。
読み終える頃には、あなたの不安は「進むべき道への確信」に変わっているはずです。
【Step1:外部の声を遮断する】「安定」という名の呪縛とドリームキラーの正体

「公務員=安定」
世間一般でこの印象が強いと思います。何か不祥事を起こさない限り、一生食いっぱぐれることがない。
その「温室」のような環境にいるからこそ、そこから飛び出そうとする人間は異常に目立ち、叩かれます。
僕が消防士を辞め、コロナ禍の真っ只中で上京しようとしたとき、周囲に肯定的な意見をくれる人はほとんどいませんでした。
「安定を捨てるなんて考えが甘い」
「民間企業はそんなに優しくないぞ」
嫌になるほど浴びせられたこれらの言葉は、僕の足を引っ張る「安定」という名の重い鎖になりました。
しかし、ある時僕は気づいたのです。
僕の夢を壊そうとする人(ドリームキラー)ほど、実は「その世界」を知らないという事実に。
象徴的な出来事がありました。
僕を
「考えが甘い。お前に民間は無理だ。」
と散々馬鹿にしてきた上司。
さぞかし修羅場をくぐってきたのかと思いきや、経歴を洗ってみると一度も公務員の枠から出たことがない人でした。
一方で、
「大変だけど、お前の人生なんだからやってみろ。」
そうやって背中を押してくれたのは、自営業を営んでいる人や、実際に民間企業で揉まれてきた人たちでした。
ここで、一つ重要な「断絶のルール」を伝えます。
「経験がない人のアドバイスは、ただのノイズとして捨てていい」
プロ野球選手になりたい人が、野球未経験者にフォームの相談はしませんよね?それと同じです。
転職したことがない人に、転職の相談をする必要はありません。
もしあなたが今、周囲の反対に心を折られそうなら、まず相手の経歴を確認してみてください。その人は、あなたが目指す世界を見たことがありますか?
もし答えが「NO」なら、その言葉を消化する必要すらありません。静かに耳を閉じ、あなたが尊敬できる「経験者」の声だけを探しに行ってください。
【Step2:深層心理を可視化する】僕がノートで自分を「解剖」した方法


これは消防を退職する直前、僕が実際に書いていた日記です。
当時は周囲の反対意見と自分の本音が混ざり合い、何が正解かわからず”心が死んでいる”ような状態でした。
その終わりの見えない自問自答をクリアにしてくれたのが、ノートの存在です。僕が実際に行ったのは、人生における「目的」と「手段」を切り分ける作業でした。
僕の人生の「目的」
→自分の行動で誰かを笑顔にする、自分の価値を高める
これまでの「手段」
→消防士(公務員)
ノートに書き殴り、客観的に眺めて気づいたのは、
「目的を達成するための手段は、消防士以外にも無限にある」
という当たり前の事実でした。
💡迷いを消すための「ノートの書き方」
コツは、誰に見せるわけでもない「最悪な本音」まで吐き出すことです。
- 感情のゴミ出し
「疲れた」「辞めたい」「怖い」といった負の感情をすべて出す。 - 「なぜ?」の深掘り
なぜ辞めたいのか?(人間関係?作業内容?将来への不安?) - 共通点探し
過去に「これだけは夢中になれた」瞬間を書き出し、自分の本当の興味を探る。
【Step3:小さな仮説検証】「好奇心」を「副業」「趣味」「職場見学」でテストする

自分軸が見えたからといって、いきなり仕事を辞めて飛び込むのはギャンブルです。
僕がお勧めするのは、本業を続けながら「副業」「趣味」「職場見学」といった小さな行動で、自分の仮説をテストすることです。
僕の場合、ノートで見つけた「職人への憧れ」を検証するために、まずは気になる世界を片っ端から覗きに行きました。
1. 「違う」を知るためのテスト(Webデザイン・プログラミング)
実は最初、デザインスクールに行く前にWebデザインやプログラミングを独学してみました。
今の時代に合っていたのと、何よりモノづくりに通じると感じたからです。最初はとても楽しく続けていました。
しかし、いざ学ぶ事が現場に近づいてくると、夢中になれる感覚がどうしても湧いてこない。
「これは僕が求めている『職人』ではない」という確信。この「消去法による発見」こそが、僕を正解へと近づけてくれました。
2. 「これだ」を確信するテスト(職場見学と過去の再発見)
次に、昔から憧れがあった「ものづくり」の世界を直接見に行くことにしました。
学生時代、消防士(公務員)という道しか知らなかった僕は、ビジネスマナーも何も知らない状態。
「いきなり電話をかけて、怒られるんじゃないか」
そんな不安を抱えながらも、後悔したくない一心で、気になる会社に片っ端からアポを取りました。
- 車で片道3時間かけ、家具製作会社の社長に話を聞きに行く
- 飛行機を使い、東京のアクセサリー職人の仕事場を訪ねる
コロナ禍で職探しが厳しい中、現場の職人さんから直接メリット・デメリットを聞けたことは、ネットの情報以上に価値がありました。そこで得た大きな発見は、以下の2つです。
- 「仕事に対する熱」を伝えれば、人は手を差し伸べてくれるということ
- 年々、本物の技術を持つ職人の需要が増し、希少価値が上がっているということ
厳しい現実を教えてもらう中で、将来性・自身の経験・楽しさのすべてが重なったのが、学生時代に経験した「溶接」でした。
当時、溶接を学んでいた時は、1時間が一瞬に感じるほど夢中になっていたことを思い出したのです。かつての好奇心のアンテナが、今の「溶接工」という仕事に繋がった瞬間でした。
💡迷っているあなたへ伝えたいこと
「辞めることは、いつでもできます」
だからこそ、今の安定を最大限に利用して、自分の好奇心が「本物」かどうかをテストしてください。
「Webデザインは違った」
「家具職人も違った」。
そうやって選択肢を潰していくことは、挫折ではなく、あなたが一生かけて磨き上げる「本物の道」への包囲網を狭めている証拠なのですから。
H2:まとめ:価値観を無視した10年後を想像する恐怖に勝る「安定」はない

「想像できる未来が、怖かった。」
僕が消防士を辞める決意をした根底にあるのは、安定への感謝ではなく、未来への恐怖でした。人生の大半を占める「仕事」という時間。
それを「辞めるのが怖い」「スキルがない」「安定しているから」という理由だけで、自分の本心を殺して続けるのは、心身にとって何よりの毒です。
どうせ多くの時間を費やすのなら、心の底からワクワクできる道を選びませんか?
納得できる答えを手に入れるまでは、泥臭い作業やうまくいかないことも多いでしょう。しかし、自分軸で見つけた「熱意」があれば、それは必ず壁を越えるエネルギーになります。
周りのノイズを遮断し、一度ゆっくり目を閉じて10年後の自分を想像してみてください。そこで湧き上がる感情こそが、あなたの進むべき指針です。
僕は今でもその指針を信じて歩んでいる途中ですが、今まで後悔したことは一度もないと断言できます。
お互い笑える未来にできるよう、共に一歩を踏み出しましょう。
✅現状を変えたいと思ったら、まずは「市場」を覗いてみる
もし「自分に何ができるかわからない」と立ち止まっているのなら、まずは転職エージェントなどのサービスを覗いてみてください。
これらは単に「仕事を探す」ためだけのものではありません。自分のスキルが外でどう評価されるのか、今の自分には何が足りないのかという「現実の市場価値」を知るための最高の鏡になります。
すぐに転職しなくても、登録して情報を眺めるだけで「意外な選択肢」が見えてくることがあります。まずは「情報収集」という小さな一歩から始めてみてください。



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